為替の清算取引がQ1に急増

Clarusブログによると、今年Q1にCCPで清算された為替取引は前年同期比45%増と大きく伸びている。特にFX Optionが70%増と伸びが著しい。

清算集中規制やマージン規制がかからないFX Forwardも49%増となっている。FX Forwardは、普通に相対で取引をしていればIM(当初証拠金)を出す必要もなく、CCPで清算しなければならない理由もない。日本では、別に清算する必要もないものをなぜクリアするのかというよく聞かれるが、海外では資本コストに対する意識が急速に高まっている。これは欧米に限った話ではなく、アジアの銀行も資本コスト削減のために、CCPへの移行を始めている。HKDやCNHはHKExで清算されているが、当局サイドも清算取引への誘導を進めているように見える。

海外では、NDFはマージン規制対象なので、既にIMを拠出しているため、クリアリングに移したいというニーズは昔からあった。おそらく日本ではNDFの清算は極めて少ないだろうが、現状グローバルなNDF取引の約3分の1がCCPで清算されている。

急速にクリアリング比率が上がっているFX Optionも日本円のオプションがユーロに次ぐ清算量になっている。日本の参加者がクリアリングしないにもかかわらず、第二位の通貨となっているのが興味深い。クリアリング比率は11%とのことである。

この急速な上昇は今年の1月~3月に起きているが、おそらく中東情勢の緊迫化を受けて、ボラティリティが高まり、リスク回避のためのヘッジ取引を増やしたことが主因だろう。だが、同時にクリアリング取引も大きく増えているのが興味深い。市場変動が激しくなると、ストレス損失が増えるため、相対取引よりは清算取引を重視したグローバルバンクが多そうだ。

長期のトレンドを見ると、海外においては、今後は為替取引についても清算取引が増えていくのだろう。