TIBOR一本化実施は2024年12月末

全銀協TIBOR運営機関からTIBORの算出、公表に関する自己評価が公開された。特に目新しい内容はなかったが、以前から言われている日本円TIBORとユーロ円TIBORの一本化のスケジュールに触れられている。3月5日のFCAのアナウンスメントを受けてLIBORの公表停止時期が明らかになったことを受け、TIBORの一本化について2024年12月末と想定していると書かれている。

もともとTIBORには日本円TIBOR(DTIBOR)とユーロ円TIBOR(ZTIBOR)があったが、Zを廃止してDに一本化することで方向性が決まっていた。タイミングとしてはLIBOR改革の後18か月とか2年というスケジュール感であったが、今般5通貨のLIBORの全テナーが公表停止となる2023年6月から数えて18か月後という想定のようだ。円LIBOR自体は今年末までだが、USD LIBORが2023年6月なので、そこから18か月としているようだ。

2024年末というと、後3年9か月あるので、ずいぶんゆっくりな印象だ。円LIBORの新規取引停止が9月末になったため、引き続き二つのTIBORリスクを管理していく必要がありそうだ。