FCA高官がLIBORの終焉時期についてコメント

英国FCAのSchooling Latter氏からLIBORの終わりを告げる時期が今年の11月~12月になるかもしれないというコメントが出てちょっとした騒ぎになっている。昨日のRisk.netのイベントでの発言のようだが、こうした早めの移行に備えて市場参加者は準備をすべきだと述べている。

LIBORがDiscontinueされるアナウンスはFCAかICEのベンチマーク管理者から公表されると述べている。

センセーショナルな言い方にもかかわらず、一方で2021年を超えてもLIBORパネル行がレートの提供を続け、LIBORがしばらく生き残る可能性にも触れている。どちらのシナリオの確率が高いかについては、敢えて言及しないとのことなので真意は図りかねるが、極力早めの準備を促したかったということなのだろう。それと、やはりISDAのFallback Protocolの批准を強く勧めたいということかと思われる。タイミングとしても11月~12月というのは、プロトコル公表の直後となるので、想定される時間軸としては最も早い時期になるものと思われる。

ISDAのプロトコルは批准しない選択肢を選ぶ市場参加者もいるが、このLIBOR Fallback Protocolに関しては、この様子だと多くの批准が一気に進むような気がしている。日本においても早めの理解と準備が求められる。

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