パウエルFRB議長からLIBORの後継金利についてAmeriborの可能性が示された。ブロックチェーン技術を活用した金利指標だということは報道されていたものの、まさか真剣にSOFRと並んで候補になるとは全く思っていなかった。ARRCのBest PracticesやSOFRの使用は強制ではないとまで言ってしまっている。
ただし、地方銀行や中小銀行向けという趣旨のコメントで、全ての市場参加者には適切ではないかもしれないと述べているので、SOFRに完全に取って代わる訳ではなく、共存していくというニュアンスなのだろう。
American Financial Exchangeからポストされているニュースレターに内容が詳しく掲載されているが、ARRC推奨のSOFRをサポートするものの、ARRCの推奨やSOFRの使用はあくまでもVoluntaryであり、市場参加者はそれぞれの状況に鑑み最も適切な移行方法を探るべきだとしている。これまでARRCのBest Practices等に従ってプランを作り上げてきている大手金融機関が計画を変更するとは思えないが、LIBOR改革準備を進めてきた身としては、かなり驚きのコメントという印象を持ってしまった。少し動向を追っていった方が良いのかもしれない。