2年超のJPY IRSについてはLIBORからRFRの移行が進んでいる?

7月からISDA-Clarus RFR採用指標が公表されるようになっているが、今後はこれを見ながらLIBORからRFR(リスクフリーレート)への移行進捗を確認していくことになるだろう。

これは基本的にはCCP/取引所で清算された取引が対象になる。グラフで見ていくと、やはりGBPの移行が最も進んでおり、EURやUSDが遅れているのがわかる。

一つだけ気になるのが、2年以上の年限で見てみるとJPYが最も移行が進んでいるという点である。これを見るとPV01で見たときに7月は約45%がすでにRFRで取引されてたという結果になっている(6月は何と6割超)。全年限ベースでは1.7%なので、かなりの開きがある。

データの定義を見てみても、TONAインデックスにリンクしている清算取引となっているので、JSCCとLCHのデータがメインなのだろうが、JSCCのOIS取引はそれほど多くはないはずである。

ちょっと調べてみようと思うが、何かわかる方がいれば是非。

「2年超のJPY IRSについてはLIBORからRFRの移行が進んでいる?」への4件のフィードバック

  1. 元の記事を読んだ感じですと、全体に対する2Y超のリスクと言っているようなので、全てのテナーのRFRリスク(おそらくFF-SOFRベーシス等のベーシスリスクも含まれているのでしょうか)のうち2Y超がどれくらいかという物ではないかと思いました。それですと、まだ日が浅くFuture等短期の取引が多いSOFRに対して、元々TONAの円は、スワップのディスカウントがTONAですし、L-Oベーシスの取引もあるので、割合だけ見ると長いところもそれなりにあるような数値が出てきてしまっているのではと思いました。OISの流動性が低いのはご認識の通りだと思いますので、円の移行が進んでいるということを示す数字ではないのかもしれませんね。間違っていたらすみません。

  2. いつもブログ拝見させていただいてます。

    試しに、Notional outstandingベースでは実感とずれると問い合わせしてみたら、Tradedベースで、7月のLCHの取引がJSCCより多かったと回答されたのですが。

    LCHのヒストリーは、データがJSCCのようにはWebに掲載されてないようなので、LCHに問い合わせないと検証ができないのかなというところです。

    9月のスナップショットだとJSCCより全然outstandingが少ない状態で、そんなことあるかい位の気持ちですが、traded dataそのものか、7月以前のスナップショットの情報があると少しわかるかもしれません。(データ見つけたらまたコメントさせて頂きます)

    1. なるほど。参考になります。ありがとうございます。一応LCHに登録してしていて、毎日のスナップショットがメールで送られてきているので、そのデータを集計すれば何かわかるかもしれません。
      でもざっと見ている限り何か腑に落ちないんですよね。何か追加でわかったらぜひよろしくお願いします。

コメントを残す