年末にドルは逼迫するか

STWF(Short term wholesale funding)への依存度を米G-Sibが高めているとの報道があった。

このうち30日以内に満期となる短期のファンディングについて、以下の中でFirst Tierの割合が高まっている。

First Tier :レベル1のHQLA(米国債や流出の可能性の低い預金)
Second Tier:レベル2A HQLA(MBS等)
Third Tier:Level 2B HQLA(社債、地方債等)
Other:その他HQLAではない資産に裏付けされたファンディング

当局から危険とみなされる資産を避け、HQLAが増えてきているものと思われるが、そうは言ってもG-Sib資本チャージに関係するSTWFスコアを改善させるためには、30日以内に満期を迎えるような短期のレポを減らすインセンティブは残る。

FRBが十分な流動性を供給しているので年末に大きな問題が生じるとは考えにくいが、銀行が積極的にバランスシートを提供するかというと、これも難しいだろう。こうした規制が変わるには年末の市場混乱といったEvidenceが必要なのかもしれない。