レバレッジ比率規制の一時的緩和が公表された

FEDからSLR(Supplementary leverage ratio)の一時的緩和が本日付で発表されている。米国債市場の流動性ショックに対応して、矢継ぎ早に対応策を打ち出してきたが、ついに規制緩和の本丸にまで踏み込んだ形だ。来年2021年3月31日までの時限措置となっている。これにより、米国債やFRBにある預金をSLR計算の分母に含めなくても良くなる。今回の措置は即日有効になり、45日のコメント期間が設けられている。

とは言え、SLRに対しては、一部の銀行を除き既にかなり対応が進んでおり、以前のように最低基準すれすれという銀行は少なくなっている。さらに、今回の措置には米国債のレポが含まれていないため、引き続きレポ取引はバランスシートの膨張要因となるので、以前ほどはインパクトは大きくないのかもしれない。

しかし、コメント募集の質問事項の中に、以下のようなものがあるので、ひょっとしたらレポ取引にも対象を広げることを検討しているのかもしれない。Should the Board exclude any specific repo-style transaction that would support banking organization’s role as financial intermediaries, and ,if yes, why?

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