Basel/IOSCOから証拠金規制のIMフェーズ5と6の延期が昨日発表された。先日ここで予想した通り1年の延期となっている。想定元本50mmユーロを超える参加者は2021年9月1日、8mmユーロを超える参加者は2022年9月1日が適用開始日となる。
金融庁からは日本の規制変更も出ると思われるので、日本の市場参加者についても1年の猶予ができる。
今回の危機で海外がかなりの割合で在宅勤務になる中、日本では決済や担保授受といったオペレーション業務が在宅に対応できないため、取引が細るということが懸念されているので、日本にとっても朗報なのかもしれない。
これを機に、会社の端末でないと送金指示ができないとか、郵送の取引コンファメーションしか受け付けないとか、適格機関投資家以外には同意がない限り、郵送で書類を送らなければならないとか、新時代に対応できない慣行についての見直し作業も進むことが切に望まれる。