スワップスプレッドは規制で動く

SLRなどのバランスシート規制による制約によってドル金利のスワップスプレッドがマイナスに転じていることは何度か紹介してきたが、このコロナショックを受けて、マイナス幅が極度に大きくなっていた。しかし、SLRの計算から米国債を除くといった各種規制の一時的緩和もあり、このスプレッドが急速に戻している。未だマイナス圏にはあるものの、これがプラスに浮上するのではないかという意見も出ている。

何度か説明してきたが、簡単におさらいをすると、通常LIBORなどの金利には銀行の信用リスクが含まれている為、国のスプレッドである国債のイールドよりLIBORの方が高くなるのが通常であった。しかし規制によって国債を保有することが難しくなると、逆に国債が敬遠され、国債金利が上昇するというのがリーマンショック以降常態化している。

銀行アナリストの中にはSLRの一時的緩和措置は1年の期限切れ後も延長されると予想する声もあり、それに応じてスワップスプレッドがプラスになる可能性がささやかれ始めた。やはり規制の影響は甚大ということか。

一方日本は相変わらずスワップ金利が低い状態が続いており、今回の危機でマイナス幅が拡大してからなかなか戻ってこない。ただし、在宅勤務になるとスワップよりJGBや先物が選好される可能性もあるので、その場合にはスワップスプレッドも海外と同じような動きを見せ始めるかもしれない(違う理由からではあるが)。

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